11月6日 雨のち曇りと晴れ

前日と同じく、色々と制作をしてから9時にPaulを迎えにいく。迎えにいくとっても、KIRISAWA:BASEは本当にうちの向かいなので一瞬だ。前日は皿の荒彫りだったけれど、今日は深めのものの荒彫り。とりあえずやってもらったものに、「ここはもうちょっと削って」などあれこれと注文をつけて修正してもらうことを繰り返す。いくつかやるとかたちに慣れてきてくれたので、僕からいうことは重箱の隅をつつくようなことになっていくのだけれど、とにかくきちんと仕事がしたいと思ってくれているので、お互いに楽しみながら進める。僕は制作中の合歓木の角鉢の彫模様を進めながら、Paulが荒彫りをしてくれたもので、形状がすでに安定しているものを仕上げる。途中漆仕事も。

昼食は、この辺りに来たら一回はラーメンだろうということで、小千谷の暁天へ。僕らが入店する時にちょうど3人組が鯉のイラスト付きの車から降りてきて食券を買っているところだった。フランス語を喋っていたのでPaulが話しかけてみるとフランス南部で鯉を販売する会社をやっているとのこと。週末には品評会もあるし、バイヤーが多い時期なのかな。小千谷の養鯉場が多い地域に行くと大体バイヤーの人たちを見かける。ちなみに錦鯉は現在ほとんどが外国に輸出されていて、新潟県の農林水産物の輸出額全体の62.6%は錦鯉(令和5年度)だというのだから驚きです。Paulは暁天のチャーシューメンが相当美味しかったらしくスープまで飲み干していた。うちの池で鯉を見ていたし、鯉屋さんにも会ったし、たくさん錦鯉を見るのもいいなと思って、錦鯉の里へ。僕もめちゃくちゃ久しぶりだったので楽しかった。

帰ってきてさらに制作。すぐ近所で切った栗をまだうちに持ってきていなかったので、少し運んできてそちらも斧とバンドソーで木取りして、Paulが荒彫り。「伐り倒して未乾燥の木を削っていると、生き物を相手にしていることがよく分かる」という話を事前にしていたのだけれど、Paulも水分量の多い栗を削ることでそれをしっかりと実感してくれた。コーヒー休憩を挟んで暗くなるまで制作。結局新潟からフェリーに乗るための電車時刻直前まで仕事をしていた。木でものを作るのが好きってこういうことです。

KIRISAWA:BASEで堀江さんとラブラドールのチョコとお別れをして最寄り駅まで。電車にも自力で乗り込んで次の目的地へ向けて出発していった。ありがとうPaul。 良い旅を!

7日は中学校で1年生に職業の話をするので夜はその準備。

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