先週はサバクトビバッタの話を書きましたが、毎晩子供たちに読み聞かせている本『おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』にも何日か前にサバクトビバッタが登場しました。移動しても食べ物が少ないと共食いを始めるということが書いてありました。なるほど、群生相になったバッタの見た目からも想像に難くありませんね(見た目で判断するのはどうかとは思いますが)。

木曜日になってしまいましたが、今日は個と集団というか、1つと多数の話。先週恒例の読書会で長岡造形大学へ行ってきたのですが、2月はアーティストの飯塚純さんが写真集の読み方と題して、主にファウンドフォトで構成されている写真集を多数持ってきてくれました。とても興味深いものばかりで至福の時でしたが、そもそも写真集に収められている写真は1点では成立しない(ただ、〜を撮っただけにしか見えない)。多数集まって1冊の本になったときに意味を持つのだと(とても当たり前なのですが)強く感じました。そんなことを言ってしまえば、1冊の本(小説でもなんでもいいですが)を見たときに、1つの文字は1つの文字でしかないのに、それが集合して文になり、文が集合して本になったときに全く別の意味を表すものに変化します。身の回りはこのようなことで溢れていて面白いものですね(というより、このことで全ては成り立っているわけですが)。この話、最後は人間や、極小世界、宇宙の話にもってこうと思います。当たり前に思っていることを再認識してみると、ものごとの見え方が全く変わってくるように思います。それではまた来週。