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柿の鉢。この後いつもの彫模様ですが、静かにできる仕事なので朝晩に回します。窓の右端にぶら下がっているのは温湿度計。外気温を測りながら彫刻刀を持ち替えて作品に時間を取り込み、時間と空間を可視化します(面倒なこと言って申し訳ありませんが、このシリーズの大切な部分です)。もはや時間という概念は方程式に登場しない変数ではあるものの、物事が極めて近似的な世界で生きている我々の生活ではとても大切。最終的には現在の先端理論を形に出来たらなと夢見ています。

これから漆仕事。その後は栗の皿や鉢を仕上げてから木取りで明るい時間の仕事は終わりかなと思います。