先日埼玉県の個人さま宅へ欄間を納品させていただきました。新築の図面を昨年秋にいただき、少しお話ししたところで大まかな構想は浮かび、図面にするところまでは比較的順調に進みました。ただ、制作を始めてから途中で大きな勘違いに気づき後戻りしたり、仕事量も膨大なため、個展の合間を縫って進めることになりなかなか捗らない状況が続きました。一旦なんとか9月に一部を納品。これは大丈夫だという確信を得て、今年の個展が全て終了した今月、ようやく完納となりました。
原子彫(と最近いうようになりました。タイル皿などに施してある彫模様です)を表裏両面に施してある幾何学的な形状をしている板群で構成されている構造の中に同様に加工された動植物のシルエットが配置されています。この世のものは全部同じものから成り立っているのだから・・・(・・・には色々な言葉が入り得ますね)ということを表現しています。最後に動植物を配置した時に欄間の空間が森と化し、生き生きと物語が動き出したのには驚きました。
今後の活動につながる仕事をさせていただきましたこと、心より感謝申し上げます。
これは取り付け途中の様子です。
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