今回のびぎゃらでの椅子展、5月4日からの SHOP & GALLERY YDS での「5月のこども展」のために子供の椅子を作ろうと思い、長い間いろいろと考えていました。
そもそも自分が欲しいものを作ることは得意なのですが、子供のためにものを作るということが非常に苦手で、自分の子供のためにもこれまでほとんどものを作ったことがありません。小さい匙も大人が子供に離乳食をあげるために作ったものなので、子供のものというわけでもないのです。
2、3年前に娘のためにアフリカの椅子を買いました。娘は今でも喜んで座っていますが、力強い削りと水牛のような躍動感がどうしても我が家では浮いてしまいます。飾っておくにはよいのですが、どうも日本の子が座ると滑稽に見える。僕もとても気に入っているのですが、やはりこれはアフリカの子が座るための椅子なのでした。ただ、少し形を整えてあげるだけできっと我が家でうちの子供たちが使って違和感のないものになるのではないかとずっと思っていました。今日出来上がった子供椅子は構造上我が家にあるアフリカの椅子と全く同じです。少しだけ寸法を調整し、直線的にデザインしなおしただけ。家に持って帰って娘に座ってもらうととてもしっくりきました。
初めて自分の子供のためにものを作ることが出来た一日でした。