一昨日は昼から雪が降っていた。このあたりは一度にたくさん降っても20cmくらいだし、何日も降り続けるということはないのだが、気温が低いため一度積もると凍りついてなかなか消えない。昨日の朝起きると5mmほどの雪が積もっていた。この感じ、嫌だなと思いながら車に乗りこみ工房へ向かう。

空荷の後輪駆動車は舗装された山道でよく滑る。油断していると横になりそうになるのだけれど、昨日はそこまでの事はなくまず県境までの急坂を登る。なんとかなりそうかと思っていたら次の坂でタイヤが空回りし始めて登りきれない。一度バックして(バックするのが滑って想定外の方向へ向かう時がありまた怖い)勢いをつけるが無理なので、たまたま広くなっていた路肩に停めてチェーンを巻くことにする。

5mmほど積もった雪の下は凍りついてつるつるである。スライドドアと一緒に坂を滑りそうになりながらチェーンを取り出す。昔一度金属チェーンで痛い目にあったことがあるため、ゴムにスパイクが付いたものだ。巻くのも簡単だ。取り付ける時にチェーンを外側に強く引っ張るという作業があるのだけれど、勢いよく引っ張った瞬間に車が坂をゆっくりと滑り下りはじめるではないか。瞬間的に車が崖から落ちていく絵が頭をよぎる。まずい。10mほど滑ったのち幸運にも存在した縁石で停止。よかった。凍りついた面にも効く車止めの必要性を強く感じた。

朝から大変な一日でした。