07-09-23_17-47.jpg槍ヶ岳山頂を下りる。大渋滞。こんなに混んでいるのは初めてだ。しかし、槍ヶ岳に登るたびに思うのだけれど、よくもこんなに恐いはしごをよくお年寄りが登ってくるものだ。僕が年をとったら絶対に登りたくない。

30分くらいかけて小屋にたどり着く。ヘルメットとハーネスを取り外す。もう安心なのだけれど、これから東鎌尾根を通りヒュッテ西岳までたどり着かねばならない。調子よく下っていくが、登りにさしかかったとたんに調子がおかしくなる。どうやらシャリ切れ。まったくエネルギーなし。道端にあるベリーを食べると一瞬元気になるものの、あまり効き目なし。それでも明るいうちに目的地に到着。

とりあえずテンバへ。ビールをあけてウィンナーとともに流し込む。うまーい!暗くなる前にテントを張ろうということで、僕のザックに入っているテントを任せて、ビールを買いに走る。すると、後から、「あいつ何持ってきてんだよー??」という声。戻ってみると、Sさん「tomiiさんすごいもの運んできてましたよ。」 うーん、そんな覚えはないのだが・・・と思い聞いてみると、テントの袋にでかい石が入っていたそうだ・・・。それはバテる。ちなみにこのテンバでは北鎌尾根で抜かれたソロで来ていたおじさんに出会う。この方なんと65歳。昔大学山岳部に所属していたこの方は、昨年にはマッキンレーにも登頂したそうだ。とても刺激的かつ夢心地なお話を伺い、良い気分になる。

翌日も3時起床。前日と同様の朝食で力を蓄える。山々からガスは吹っ飛び、遠く剱岳や白馬岳もよく見える。そして前日必死で登った北鎌尾根も。燕山荘で最後の食事のチャンポン。ここでニンニクを入れすぎたのが大間違い。帰宅して連れ合いに臭い臭い、どっか行けと言われる。下りはぶっ飛ばし、登山口で即温泉へ。3日間の汚れを洗い流し、帰途へつく。それにしてもつくづく幸せな山行だった。