久しぶりに動画を投稿しましたので、ぜひご覧ください。

只今SMLにて開催中の個展に出品した栗の手付ボウルを制作している動画です。 少し大きさが違う2点を制作しました(お陰様ですでにお客様の元へ旅立ちました。ありがとうございます。)。

僕の父が祖父母の家を片付けていたときに見つけたたも網を我が家の池で使わないかと持って来たことが、そもそも制作のきっかけになります。そのたも網の柄は、先に向かってスーッとテーパードしておりとても美しい。鼠色になっているので確信的なことは言えませんが、木目とこの地方の文化から察するにおそらく材はチャンチン。たも網をもらったタイミングにちょうどアメリカンアンティークの本で柄がついたものを色々とながめており、このようなボウルが出来上がりました。機能的には不必要で、場所もとってしまいますが、ものが手を出してくれているのも微笑ましいものです。我が家でもひとつ使っていますが、 使って楽しい器です。ボウル部分は、2010年から2011年に刳物のボウルをたくさん様々な形で作った時に最もしっくりきたものと同形で、木の幅方向が長さ方向よりも長い楕円形になっています。

制作工程は、
1. 板に形を描く
2. バンドソーで切り抜く
3. 底面を平らに削る
4. 内面を荒彫り → 養生
5. 内面仕上げ削り
6. 外面(柄を含む)荒削り
7. 外面(柄を含む)仕上げ削り
8. 灰汁出し
9. 蜜蝋ワックス仕上げ

となります。

個人的にはなんでもガシガシ盛っていただき、変化していくさまを楽しんでいただければと思っています。少なくともはじめのうちはきれいな状態で使いたいなという方は、使用前に一度食用油(エゴマ油やアマニ油 、クルミ油がおすすめ)少量をキッチンペーパーにとり、塗布した後、拭き取り乾かしてからお使いいただければと思います。または、はじめのうちはサラダボウルとして使うのもおすすめします(ドレッシングもボウル内で和えていただけると良いです)。初めから多少シミがついても構わないという方は、勢いよく何にでも使ってください。我が家では蜜蝋ワックス仕上げのものに関しては、①油物を盛った時には洗剤をつけて柔らかいスポンジ等で洗い、②油物以外は洗剤をつけずに洗う、ようにしています。この洗い方ですと、表面がカサカサになることはなく、手入れはほぼ必要ではありません。毎回なんでもかんでも洗剤をつけてゴシゴシゴシゴシと力を入れて洗っているとカサカサになりますので、そういう洗い方をしてしまっている方は、まず食用油を塗って乾かした後、今後上記のような洗い方をしていただくと良いのかなと思います。

使い込んでいくとどんどん自分のものになっていくのを実感できると思います。どうぞ楽しくお使いください。