100N-0105_DSC.JPG先日の『川合優 作品展』はこんな感じ。とてもよい空間でした。
その日京都はとても暑い一日で。しかも交通量とても多く・・・。このあと、河井寛次郎記念館にいって、京都市美術館で「北欧モダン」展を見て、アンティーク屋さんと東寺に行こう・・・なんて思っていたのだけれど、京都市美術館までで終了。最後に鍵善良房で栗むし羊羹を買って帰りました。鍵善はお菓子も美味しいのですが、黒田辰秋の飾棚がたまらない。よく進々堂のテーブルとベンチが黒田辰秋の最高傑作のように言われていますが、僕は鍵善の飾棚が最高だと思います。

ということで、久しぶりの河井寛次郎記念館は、変わらずステキな空間でした。今まであまり目に留めなかったのですが、2階にある木彫りのものと庭にある石のものに心を惹かれました。それは招き猫なのですが、気になる方はぜひ見に行ってみてください。とても可愛いものです。

初めて河井寛次郎記念館に行ったのは、木工修行を始めた年です。そのときには建物にも所蔵品にも、その見せ方にも感動したのですが、あるはずの黒田辰秋の状差しが見当たりませんでした。伺うと、なんのためらいもなくお出しいただき、自由に触らせていただいたのを思い出します。そのときに心底、僕もこのように人の心に訴えかけられるものをつくりたいと思ったのでした。そのときのことを思い出したこともまた今回の収穫でした。