070603osampo.JPG日曜日は名古屋と多治見へ。

まずは愛知県美術館で国展を見る。東京の国立新美術館での展示に比べると件数が減っているらしいけれど、特に絵画部のものは見ごたえがあった。森本草介さんのコーヒータイムという作品には見とれてしまった。写実だが、本物よりも美しかったように思えた。彫刻部では、小林陽介さんの空にうかぶ顔に頭をぶん殴られたような衝撃を覚え、最後に工芸部の展示を見る。佃眞吾さんの栗茶櫃は大変おおらかで美しかったし、藤井慎介さんの欅拭漆椅子には、ものを作る喜びを感じる事ができた。写真部のものも面白かったし、見にきた甲斐がありました。

続いてプライスコレクション-「若冲と江戸絵画」展。まずは、ジョー・プライス氏のレベルの高いコレクションに驚くとともに、この人はきちんと自分の好みで集めているなと感じた。僕はやっぱり若冲の鶏が好きで、紫陽花双鶏図http://d.hatena.ne.jp/jakuchu/20060512/p1を見られて良かった。http://d.hatena.ne.jp/jakuchu/ では、全出展作品をプライス氏のコメント入りで公開しています。関心のある方はご覧ください。

次は、丸善へ。谷進一郎さん、村上富朗さん、高橋三太郎さんの「CHAIRS 家具作家の仕事 2007」を見る。谷さんにいろいろとお話を伺い、ここでも勉強。思いがけず、庄司師範やたくみ塾での同期生にも出会う。

いろいろと見て疲れつつ、osampoを連れて車へ戻る。osampo結構いいです。重いかなと思っていたけれど、肩にかけると感じないし、かばんの位置が変わりにくい(勝手に前に出てきたりしない)ので歩きやすい。この線で完成度を高めていけば面白いものが作れそう。

最後は多治見の百草へ。長谷川竹次郎展。ほとんどのものは見ているだけで楽しくなってしまうようだった。羊の頭がついたスプーンがとても欲しかったけれど、横から冷たい視線を感じてあきらめる。蚊取り線香を置くお皿も欲しかったのだけれど、横から冷たい視線を感じてあきらめる。今日もまた、金属を扱えるようになろうと心に誓わせた一日だった。